悪質なクレーマーは大きく四つのタイプに分けられる。
企業にとって特に厄介なのは、特に下記の4つに分類される。
① 独善的な価値観と思い込みから執拗なクレームと不当な要求を繰り返す「粘着気質的(性格的)問題クレーマー」。
② 精神に問題があり、心理的な密着を求めて繰り返し電話を掛けてくる「『心の病あり』的(精神的)問題クレーマー」。
③ より高額な商品との交換を求めたり、賠償金をとったりする事を目的とする「たかり常習犯的悪質クレーマー」。
④ 暴力団など反社会的勢力による「企業恐喝・反社会的悪質クレーマー」。
①②は通常、平穏な市民生活を送っている人々が、製品不良や不誠実な対応等が何らかのきっかけでクレーマー化する。彼らのクレームは多くの場合、金銭目的ではない。
③④は、明白に金銭目的であるだけに比較的対処しやすいといえるだろう。
【最近の傾向】
最近の傾向では、金銭目的ではない①や②のタイプが急増している。統計では、クレーマーのうち全体の7割ほどは①のタイプ、②も2割ほどであり、この2つで全体のほぼ9割を占めている。これに対して、金銭目的の③は約1割、④は1%程度にすぎない。
もともとクレーマーは30代半ば以降の男性が中心と言われるが、最近では退職時期を迎えた団塊世代のクレーマーが増加している。退職して社会との関わりが薄れ、時間をもてあます中で、クレームを申し立てる事で自らの存在意識を確認したいという欲求が生まれやすいと考えられる。